電気の話

このところ、「電力自由化」という言葉が毎日のようにテレビや新聞をにぎわすようになっています。皆さんもよく聞かれているのではないでしょうか。何となく電気代が安くなるのかな~?というイメージを持たれている方も多いかと思います。

ご存じのとおり、現在の日本は北は北海道電力から南は沖縄電力まで、大手10社で一部を除きほぼ独占の状態となっています。しかしながら、記憶にも新しい2011年の東日本大震災をきっかけに、原発の信頼低下、電力選択の国民意識の高まり、再生可能エネルギー活用への期待、他地域からの電力融通の限界など、現在の電力システムに対する数多くの問題が浮き彫りとなりました。

denryokuhaikeiそこで国は考えました。電力の安定供給の確保、電気料金の最大限の抑制、需要家の選択肢や事業機会の拡大を主な目的として、電力自由化の議論が始まり、いよいよ2016年度から電力の自由化が開始される運びとなりました。

参入事業者の中には、東京ガスなどのガス会社、Softbankなどの通信会社、JXなどの石油会社、その他数多くの企業が約7.5兆円の巨大市場を虎視眈々と狙っています。実は、私たちTOKAIもその一人です。以前のブログでもご紹介したとおり、私たちのビジョンは「トータルライフコンシェルジュ」、総合生活サービス事業者です。LPガスやリフォームなど、お客様の暮らしをより豊かにするお手伝いをするために存在しています。そんなTOKAIですが、今度はその商品ラインナップに電力を加え、よりお客様に満足いただける企業をめざしております。

このように、数多くの参入が予想される電力自由化ですが、TOKAIも含め、各企業さまざまに知恵を絞って戦っていかなければなりません。しかしそれは自社の利益のためではありません。あくまでお客様の利益を最優先に、お客様に本当に満足いただける提案ができる企業でないと電力市場で生き残っていくことは難しいでしょう。

こうした電力自由化ではありますが、では果たして電気料金は安くなるのでしょうか?

jiyuukaryoukinこればかりは実際に始まってみないとわかりませんが、先に自由化となっている欧米の状況では、必ずしも価格が下がっていくということにはつながっていないようです。以前参加したある有識者の講演でも、「電力自由化は値上の自由化」という言葉を聞きました。従来の電気料金は認可料金であり、料金を変更する際は国の認可が必要でした。電力事業者は全国津々浦々へ電力を供給しなければならないという「供給義務」を負っておりました。しかし、そうした規制が撤廃されれば、世帯密集度の低い地域などでは高いお金を出して電気を購入しなければならなくなってしまう懸念もあります。つまり、自由化になった結果電気料金が上がってしまうということです。

こうしたことは、何も地方に限ったことではありません。自由料金となってしまえば、極端に言えば消費者の許可なく(と言っては言い過ぎですが・・・)料金を上げられてしまう可能性もあります。ガス料金もそうですが、毎月定期的にかかる電気料金に対する関心は、どうしても低くなりがちです。自由化で初めは安くて良かったが、いつの間にか値上がりして高くなってしまった!なんて事のないよう、十分注意していきたいですね。

balance自由化により事業者からのアプローチは増えてくるでしょう。表面上の情報に流されず、(私も含め)消費者側が賢く事業者を選択していく必要性が、日本における電力自由化成功には必要であると感じられます。同時に、一つのエネルギーに頼りすぎてしまうことがどれだけ危険かということは、東日本大震災で実感されたと思います。当時私は相模原支店に勤務しておりましたが、地震以降深夜までずっと停電しており、その後の計画停電にも非常に悩まされました(しかし、ガス会社ということもあり、ガスストーブで暖が取れたのはせめてもの救いでした・・・)。何事もバランスが大切!ということですね。

denki